報恩講法要(令和元年)が勤まりました!

今年も報恩講法要が勤まりました!
本法要は浄土真宗で最も大切な法要といっても良いもので、他寺院の僧侶も大勢お迎えする盛大なものになります。ですので準備も一苦労ですが、檀家さまや役員さま方、そして如来寺の職員たちのご協力により無事に迎えることができました。

準備①準備②

ご講師には浄土真宗本願寺派勧学の淺田恵真師をお迎えし、「地獄・極楽は在るか?」というお話をいただきました。

地獄①地獄②

地獄③地獄④

今回は浅田先生のお話に夢中で、あまり写真を撮れず皆さまにお見せできないのが残念なのですが、沢山の地獄・極楽の絵をご紹介いただきました。

地獄の様子はやはり恐ろしく、罪を犯すことの重大さを思い知らされます。
一方、浄土は美しく穏やかで「死んだ後にここに行けるのか。よかったよかった。」と思わせていただけるものでした。

そしてここで自分の心の変化に気が付きました。
子どもの頃は地獄の様子を見て、不謹慎ですがドキドキ、ワクワクしたものでした。
しかし41歳になった今は浄土の様子に心が惹かれるのです。

理由はたくさんあるのでしょうが、おそらく子どもの頃よりも「身近な方々の死」を見ることが増え、否応なしに「自分の死」を意識するようになったからではないかと思います。

自分や大切な方がなくなった後、地獄に行くのでは不安で怖くて悔しくて悲しくてたまりません。
仏教の世界観では、我々のいる人間道も苦しみの世界です。
ヒトとしての死を迎え、やっと苦しみから解放されたと思ったら、次はもっと苦しい地獄へ・・・では辛くて救われないのです。

浄土真宗のみ教えでは「阿弥陀さまのおはからいにより、亡くなったらすぐにお浄土へ」と申します。
一生懸命に生き抜けば必ず報われ、「お帰り、よく頑張ったね。」と迎えてくださります。
この安心感が生きていくための強い力となるのではないでしょうか。