報恩講が勤まりました!
浄土真宗の恒例法要で一番大切といっても良い、報恩講がつとまりました。
お内陣の荘厳も他の法要と比べても、最もにぎやかな感じです。
本年は昨年に引き続き、神戸市灘区にある源光寺の源裕樹(みなもとゆうき)師をお迎えして、お説法をいただきました。
今年は「南無阿弥陀仏がご一緒」という講題でお話をいただきましたが、そのなかで師は「見えないけど存在するもの」のお話しを下さいました。
われわれ僧侶が困る質問に「仏さんて見たことないけどホンマにいてはるの?」というものがあります。
人間は目という感覚器官を大切にして「この目で見たものしか信じにくい」と考えてしまいがちです。
けれども師は「風なんかは見えないけどありますよね。目で見えるものは崩れていくもので、はかないものです。」と説かれ、その後みなに合掌と念仏をうながし「このお念仏をいただくという行為こそが、阿弥陀様が私に寄り添って下さっていることなんですよ。」と説いて下さいました。
阿弥陀様がわれわれにお念仏を通じて「一切の衆生を救ってくださる」ことを示し、それを分かりやすく説いて下さった親鸞聖人がいらっしゃったから、今の浄土真宗のみ教えがあります。
そうなれば念仏という行為そのものが、阿弥陀様の存在を示すものだと考えられるのではないでしょうか?
阿弥陀様のお救いがなければ、われわれがお念仏をいただくことは無かったでしょうから。
すこし難しいお話しで、私も勉強不足を痛感しました。
来年もお聴聞に勤しむ一年にしたいと思います。
皆さまも、ぜひとも如来寺の法要にご参加いただき、阿弥陀様のみ教えに触れていただければと思います!
来年も立派なご講師をお迎えして、充実した法要を営んでまいります!