秋期彼岸会法要が勤まりました!
本彼岸会では白川先生においでいただき「人間死んだらどうなる?」というご講題でお話をいただきましたが、事前告知の段階ですでに多くの檀家さまからの反響がありました。
そして法要当日はといいますと・・・
普段の彼岸会法要の倍近くのお聴聞があり、皆さまの関心の高さがうかがえました!
お話は「仏教では因果によって物事は決定されるから迷信・俗説は信ずるものではない」という導入から、「いずれ皆が迎える死とはどう解釈されるものか」という話を経て「生が善で死は悪なのではなく、生も死もどちらも同じことなんだよ」という内容でした。
以前、物理学を研究されている檀家さまが「今、住職さんが話してくれた【仏教では物事には必ず原因があって、そして結果が生まれる。】という話は科学を研究する立場からも納得しやすい。」とご法事後に感想としておっしゃってくださいました。
生老病死、苦しみの原因は我々が悟りを開かない人間である限り、ついて離れることはありません。
ですが苦しみの原因を探り、少しずつでも取り除いていけば少しずつでも楽になれます。
病や事故や流言飛語などの中には自分では如何ともしがたいものもあります。
ですが嫉妬や怒りなど自分自身の心も持ちようによって、解消できる苦しみもあります。
自分や他者を苦しめている原因を見つけ、解消することによって苦しみから解放されようというのが、お釈迦さまの説かれた生き方です。
「無理・・・」とあきらめずに、「足掻いて努力をすればきっと良い未来が待っているに違いない」と考えられる、それが仏教の教えなのです。